多様性とクラスター社

この記事は cluster Advent Calendar 2019 19日目の記事です。

昨日はよしおか こうさんによる clusterデフォルトアバターのデザイン話 でした。

私はfictのアバターだとハリネズミ推しでした。

はじめに

この記事を書いているのは@mizogucheです。Web担当ということになっていますが最近はもっぱらUnityを触っています。

2015年9月入社なのでクラスター社で働きだしてもう5年目になりました。

入社当初はシェアオフィスで4人でやっていたんですが、気づけばなかなか大きなオフィスで30人以上と一緒に働いています。

4人だとそこまで気になりませんが、30人以上いると背景や考え方が違う人がめちゃくちゃいることに気づきます。これが多様性ですね。

ということで、今日は多様性の話をします。

多様性の増加で起こること

背景や考え方が違う人と同じ目標に向かってやっていくにあたって、意識を合わせるための土台を築かないと捗りません。

たとえば、ある人が「良い」と思うことはトレードオフであることが多いので別の人からみると相対的に「良くない」ことになります。

どういう意思決定するかについて合意を形成するためにもそのような土台が必要です。

ミッション・ビジョン・バリュー

多様性をもつ組織が意識を合わせる土台として

  • 会社が実現したいことであるミッション
  • ミッションを達成するための目標であるビジョン
  • それを行うにあたっての価値基準であるバリュー

をつくって方向性を定めるということが行われます。

クラスター社においては

ミッション・ビジョン・バリュー

  • ミッション: 人類の創造力を加速する
  • ビジョン: バーチャル経済圏のインフラをつくる
  • バリュー: 加速・チャレンジ・リスペクト

と定義されています。

意思決定の際にこのバリューに沿って行動しているのは大規模アップデート準備による一部機能の提供終了についてというしゃちょーのブログで、バリューである「加速」をキーワードとして語られていました。

多様性とリスペクト

バリューの「加速・チャレンジ・リスペクト」の中でも多様性という文脈で重要なのが「リスペクト」です。

respect

noun

  1. a feeling of deep admiration for someone or something elicited by their abilities, qualities, or achievements.
  2. due regard for the feelings, wishes, or rights of others.

respect definition - Google 検索

respect という単語は 1 の意味で「尊敬」と訳されることが多いです。しかし、尊敬するという行動を具体的に起こすにはどうすればいいか想像しにくいです。

そこで、 2 の意味で「尊重」という言葉にすると具体的にどういう行動をすればいいかがわかりやすいと思うのです。

多様性の中では自分と気持ちや考えが違う人が多くいます。その上で、それを受け入れて相手の気持ちや考えを重んじなければ、一様な考えに収束してしまい多様性は成立しません。

よって、他人をリスペクト=尊重することが重要になります。

clusterというサービスにおける多様性の重要性

最近、クリエイティブな世界では複数人のコラボレーションによって作品をつくるという手法が注目されています。

それで、まずおもしろいのが、作曲者の数を見て。これはね、欧米ではコライト、共作と言うんだけれども、1曲作るのにこんなにも作曲家の方がソングライターとして関わるわけ。 1、2、3、4。もう4〜5人は当たり前で、Chris Brown ft. Drake(クリス・ブラウン・フィーチャリング・ドレイク)なんて、1、2、3、4、5、6、7人。

「イノベーションを起こすのはテクノロジーではない」 音楽プロデューサー・亀田氏がイノベーティブマインドの重要性を語る - ログミーBiz

ーー非常にライブ感のある作り方ですね。いわゆる「コライト(共作)」じゃないですか。世界的にみてもこういう手法が注目されているそうなのですが、その流れは意識されていましたか?

平沼:全く意識していませんね。「コライト」って言葉すら知りませんでした。結果的にそれが1番やりやすいっていうか。だって、家で書いてくるとその人だけのイメージになりかねないじゃないですか。 (中略) 全然違う畑の人が入ることによって生まれる反応というか、僕たち「『HiGH&LOW』バカ」になってるので、「こういうのがいいんじゃないですか」と新しいイメージが入ってくることで「じゃあこうしようか」という風になっていく。

『HiGH&LOW THE MOVIE 2』脚本家・平沼紀久が語る、“ユニバース化”する物語世界とその作り方|Real Sound|リアルサウンド 映画部

コラボレーションしてアイデアをリスペクトしあうことで、1人では生まれなかったであろうアイデアが生まれる。多様性が生み出すクリエイティビティですね。

clusterというサービスで、いろんなユーザーが、いろんなアバターで、いろんな会場で行われる、いろんなイベントに参加する。

いろんな人のコラボレーションによって新しいものや体験が生まれる。

そのコラボレーションを促進することこそが、我々のミッションである 人類の創造力を加速する ことなのかもしれないと思ったりします。

まとめ

私の解釈で長々と書きましたが、しゃちょーや他の中の人に聞いたらまた違う話が聞けるかもしれません。色んな人が同じことについて別々のことを考えることこそが多様性の良いところであり面白いところですね。

明日は早瀬道博さんの「引きこもりを加速する」から生まれた「サイバスフィアフローズ」(仮題)です。